触って［os］ ページ14
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os
寒空、吹き付ける北風が涼しいを越え寒く感じてきた。
私の手が乾燥しているのを見かねたオスマンさんがハンドクリームを塗ってくれるらしい。
ハンドクリームを部屋に取りに行って戻ってきたオスマンさんがちょこんと私の隣に腰掛けた。いつもは正面に座るからちょっと新鮮かも。
「わ、カッサカサやねぇ」
私の右手を掬い取ったオスマンさんが呟く。そんなにかな。
チューブ状のハンドクリームを手に絞り出して私の指の隅々にまで両手で塗り込んでゆく。
オスマンさんお気に入りらしいハンドクリーム、いい匂いだけれど……これは何の香りだろう。花？
『これ何の匂いなんですか？』
「なんやったっけ……ジャスミンやって」
オスマンさんも覚えていなかったらしい。パッケージをカンニングしていた。
右手に一通り塗り終わったから左手に移るのかなと左手を上げかけたところで、右手をぎゅっと両手で包み込まれた。彼の手のひらに挟まれると私の手なんてすっぽり隠れてしまう。暖かい。
「Aちゃん、ちゃんとお手入れせなあかんで？……お仕事以外のこと全部蔑ろにするんやから」
『すみません』
「もー、せっかくかわええのに」
呆れたように小さくため息をつきながらもオスマンさんは笑っている。
いそいそと私の左手にハンドクリームを塗り始めた彼はご機嫌そうだ。
変な人、他人の世話でこんなに楽しそうな顔をしてるだなんて。
「あ、唇もカサカサになってもうたね。リップクリームは……新しいの買いに行こっか」
『オスマンさん持ってないんですか？』
「いや、あるけど俺のは嫌やろ」
『……？嫌じゃないです』
黙りこくってしまったのでどうしたのかと見上げたら、珍しく目をまんまるにしてこちらを見つめていた。
「じゃあまあ、お言葉に甘えて……」
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元青磁(プロフ) - 森。さん» ﾜ°……！？あばばばばありがとうございます(；▽；) (4月18日 20時) (
レス) id: d3f69151ea (このIDを非表示/違反報告)
森。(プロフ) - この甘すぎずさっぱりしすぎずの距離感好きです！！！ (4月18日 17時) (レス) @page20 id: 21990a494b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：元青磁 | 作成日時：2024年4月9日 4時
