【d!】君の犬になりたい。 (ページ13)

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私が耳元で囁くと、コネシマさんから熱っぽい視線を送られる。

『まだ待てだよ？私の可愛いわーんちゃん♡』

kn「ん、待てが出来たら褒めてくれるやろ？」

『もっちろぉん！私飼い犬の躾は得意なの。』

お店に入って、ロボロさんに声をかける。VIPルームに通して欲しい、予約されているコネシマさんです。と伝える。

rb「ん、コネシマ様ですね、久しぶりやなぁ、こないだの来店は１ヶ月前か」

kn「そうやっけ？最近仕事が忙しくてなぁ。ほな案内してくれや。」

ロボロさんとコネシマさんは元々お友達らしい。私を指名してコネシマさんが来てくれた時にお互い気がついたみたい。私も2人が仲良くしてると嬉しいな。VIPルームに着くと、私達の関係性は少しだけ変わる。

『ねぇ、コネちゃん。私のプレゼントほんとに付けてるか、見せてほしいなあ。』

kn「も、もちろんやで、これで見えるか？」

コネシマさんは着ていたスーツのネクタイをシュルりと外す。ぷちぷちとシワ1つ見当たらないワイシャツのボタンを外していくその様をみて微笑む。最初の頃より随分従順な犬になったなぁ、やがて首に着いたプレゼントが顕になる。チャリッと音のなるそれは首輪だった。

『あ〜今日1日ずっとつけてたんだねぇ、いい子いい子。お利口さんにはご褒美をあげないとね？』

kn「今日だけやなくて、ま、毎日つけてる！お、俺部下に見つかるかもしれへんってこ、怖いけど、ちゃんと言いつけ守ってんで！偉い？」

『うん、偉い偉い。コネちゃんはとってもいい子なんだねぇ。ちょっと屈んで？』

そういうと私の前に膝まづくコネシマさん。私の前ではコネちゃんというわんちゃんなんだけどね。その短めの綺麗な金髪に手を乗せて撫でる。ゆっくり、優しく。

kn「な、な、！俺頑張ってんねん今日！大きい案件もこなしたし、一旦仕事落ち着いたからまたお店これそうやねん！」

『そうなんだぁ、偉いねぇ、！』

彼の首に着いたプレゼントに私はカバンから取り出した鎖を繋ぐ。褒めて欲しそうな彼は未だに膝まづいて私のご褒美を待ち続けている。よく訓練された可愛い可愛い私のわんちゃん。でもね？

『犬は喋らないんだよ？こねちゃん？お返事できる？』

そう金髪の彼に言う。

kn「…！わんっ！わんわん！」

私は目を細めて、彼を上から見下す。彼の首に繋がった鎖は未だに私の手元にある。

『そうだよ！よくできたねぇ？偉いよこねちゃん！』