【d!】君の犬になりたい。 (ページ14)

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いつもはよく喋る太陽のように明るい男が、私の足元に擦り寄ってくる。いつもよく動く口は興奮のあまり上手く閉まっておらず、唇の端から涎がつつっと落ちてゆく。首筋を伝って鎖骨を伝って、その様子はとても官能的でしびれる。私は愛おしい目の前のワンコの頭を撫でてあげる。

『とっても偉い私のわんちゃんなら私にしなきゃいけないことわかるよね？』

ニッコリ微笑んだまま鎖をグイッと私の方へ引っ張ると彼はとってもとっても気持ちよさそう。ふふっ可愛いなぁ、あんなに他の人の前ではカッコイイコネシマさんが私の前ではこんなになっちゃうなんて。

kn「…せやな、今日はDIANAはどうや？」

『ありがとう、こねちゃん大好きだよ♡』

今度は彼の鎖骨にチュッと軽いキスを落とす。鎖から一旦手を離して、扉の向こう側にいる黒服さんに声をかける。持ってきてもらったシャンパンを引き取って机に置く。DIANAはこの店でもお高い方のシャンパンで、このお金だけで車は買えちゃう。

kn「？飲まへんの？それ、」

床に座りっぱなしの彼、まだ待てできてて偉いねぇ。こねちゃん。でもね？

『私まだ喋っていいなんて言ってないよ？こーねちゃん。』

そのまま彼の四つん這いになってる背中に腰掛ける。コネシマさんはグッと辛そうな顔をする。でも苦痛に歪む顔にはどこか嬉しそうな感情も読み取れる。

『私がこのグラス1杯、飲み終わるまで動いちゃダメだよ？わかった？』

そう言って彼の頭を撫でる。頭撫でられるの大好きだもんね、？さっき買った香水の香りがほのかに香る彼を見る。

kn「っ、！はいっ、も、もちろんです。」

『返事はワンでしょ、この駄犬が。』

足でグリグリ彼の頭を踏むと、くもぐった声で鳴くコネシマさん。恍惚で、辛そうで、とってもいい声。

kn「わ、わんわん！」

空になったグラスを机に置いて彼から降りる。はぁはぁと肩で息をするコネシマさん、ワイシャツはよれて汗が滴り落ちてる。はだけたところから覗く彼の身体はとても鍛えられていて男の人の身体。カッコイイ、素敵。

『ふふっ、素敵な格好になったねコネシマさん、そろそろ一緒に飲もっか！』

kn「せ、せやな。ﾊｧ、まだ暑いわ、」

パタパタと首のところを掴んで風を仰ぐ彼。それを横目にシャンパンと氷の入った水を用意する。

『エアコンつける？やりすぎた？』

kn「ええねん、これもAからの愛やんか。」

ふふっやっぱりコネシマさんはもうすっかり私好みのわんちゃんだ。