【d!】君の犬になりたい。 (ページ20)

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鏡の中にいる自分をみる。綺麗にカールした髪の毛はボリュームをもって色気ある大人の女性にふさわしく。いつも塗っているはずの赤いリップもより深みの増した色に変えて。更に普段は着ない大胆に胸のところが空いた黒いドレス。それと真っ赤なヒール。

ht「綺麗だ、とっても、」

os「ほんとめぅ、我ながら自信作めぅ！」

rb「人形だって言われても頷けるぐらい綺麗やわぁ、」

『そんなに褒められたら照れるよ！でもありがとう！』

em「そろそろ開店です、よ、？！Aさん！？あかんめっちゃ綺麗や！今日なんかしたん？！」

珍しくエミさんの口調が崩れてる。でも横にいるオスマンさん達をみて納得のいった表情に変わる。

os「久しぶりめぅ、エミさん！Aちゃん可愛ええやろ！」

em「ええ、いつもお綺麗ですが、今日は一段と洗礼されてますね。」

すっかり褒められてご機嫌な私にマンちゃんが手招きをする。素直に近ずいた私にマンちゃんがぎゅっと抱きついてくる。

os「これでバイバイなんて寂しいわぁ、だからAちゃんこれあげるめぅ！」

いつの間にか私の耳にピアスが下がっていた。穴は空いているが、普段はつけないため耳にかかる重さになれない。しかもマンちゃんがくれたのは某ブランドのものできっと高いものだろう。その私の考えを見抜いたマンちゃんが言った。

os「この間こことコラボした時のやつめぅ！俺はもういつでも貰えるからAちゃんに1個プレゼントめぅ！」

『えぇ！凄いそんなの貰っちゃっていいの？！ありがとう！マンちゃん、らんちゃんもありがとう！』

ht「ううん、俺らも楽しかったよ。こちらこそ。」

あぁなんていい人たちなんだろう。メイクを教わる内に仲良くなって許可された愛称で呼べば、2人とも嬉しそうにする。

ht「そうだ、連絡先交換しようよ。あと2ヶ月くらいは日本にいるから呼んでくれたら行くよ。」

os「そうめぅ！Aちゃんのためならどこへでも行くめぅ！今度はお茶会しようね！」

『ほんとに？！嬉しいよありがとう！』

2人とは一旦ここでお別れ。最後にもう一回お礼を言って2人を出口まで見送った。

tn「A、いつも偉いべっぴんやけど、今日は一段とべっぴんさんやねぇ。似合ってるよそのドレスも、ピアスもええなぁ。」

『ほんと！じゃあこれからもピアスつけてみようかな。このドレスも着る機会なかったから、今度からもっと着てみるよ！』

tn「ん、そろそろ開店時間や、行っといで。」

『はぁ〜い！』