【d!】君の犬になりたい。 (ページ3)

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興奮して赤い顔の鬱くん、でもこれお仕置なんだよなぁ。さらに力を込める、恍惚としたグッと苦しそうな顔は色っぽくて色っぽくて……！あぁ、これこれ！背筋がゾクゾクする、鬱くんの目から生理的な涙が零れてきた。

『ねぇ鬱くん？私が何言いたいか分かるでしょ？私の可愛い可愛いワンチャンの鬱くんなら分かるでしょ、？』

スっと力を抜いて、ネクタイを外してあげる。ゴホゴホと咳き込んで、肺に酸素を必死に取り込む鬱くん。潤んだ瞳と崩れたスーツがさっきの叙事のことを思い起こして、とっても似合ってる。あぁすっごく嬉しそう、求められて嬉しいよね？そうだよね？

ut「うん、Aちゃんごめんね、？アルマンド入れたら許してくれる？ほんまにだいすきなAちゃんのために鬱くん頑張っちゃう♡」

『えーほんとぉ？鬱くん大好きー！！』

ut「やったぁ、チーノも飲みや？俺が奢ったるから。」

『やだ鬱くんちょー優しいね！後輩にはいつもこんな感じなんだ！』

さっきの雰囲気からスっといつもの可愛い私に戻る。さっきからずっとダンマリのチーノ君。ちょっとやりすぎたかなぁ、大丈夫かな。チラッと顔を見あげるけどその顔は赤い、なぁんだ、チーノ君もこっち側なんだねぇ。

『チーノ君もシャンパン入れてくれたら、やってあげるよ？でも今日は無理しないで、鬱くんの奢りらしいし！』

ci「あ、お、おれもええんすか？き、キモくないですか？お、女の子にいじめられるのがすきなんて、？」

『もちろん！こんな事で大切なお客様のこと引いたりなんてしないよ！お客様はみーんないい人！だぁーいすき♡』

そっかぁと呟くチーノ君、また来てくれるかなぁ？

ut「ちょっと！目の前で浮気！？Aちゃん！？」

『鬱くんもほかの女の子みてたでしょ？これでおあいこ！ね？』

ちょっと上目遣いしたらグッと言葉につまる鬱くん。そうだよね？ちょっとずるかったかな？なんて思うけど、鬱くんなら許してくれるよね？なんて付け足すと、

ut「しゃあないなぁ、Aちゃんだからやで？こんなんするの。」

『やったぁ！すみませーん！アルマンドのロゼくださーい！』

アルマンド、1番グレードの低いものでもドンペリの3倍の値段。アルマンドのロゼはほんのりピンクでとっても飲みやすくて喉越しのよさが人気の理由だよね。うちの店ならいいお値段だし。

ポンッとコルクの抜けた音がする。夜がまたふける。