【d!】君の犬になりたい。 (ページ24)

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次の日出勤してきた私にびっくりするニュースが飛び込んできた。

em「Aさん！昨日来たゾムさんって人いたでしょ？あの人僕のお友達なんですよ。」

『えー！ゾムさんと！？めっちゃビックリィ！』

em「ゾムさんあぁ見えてとても優しいんですよ、でも確か女の人苦手だった気がするんだけどなぁ……。」

『えー！そうなのー！優しいのは何となく気づいてたけど、女の人苦手だったんだ。でもまた来てくれるんだって、その時話してみるね！その時エミさんも混ざろうよ！』

em「いいんですか！お言葉に甘えたいです！あ、引き止めてしまってごめんなさい。」

『全然！むしろ面白い話聞かせてくれてありがとうね！』

最後まで律儀に頭をさげようとするエミさんに笑いかけながらバックヤードに入った私。ドレスに着替えてあれこれ準備していたら、開店の時間になっていた。今日の予約はを確認しようと表に出た時、お店の扉が開いて、見覚えのある人が入ってきた。

shp「いやこの店来んのもすっごい久しぶりやなぁ、」

ci「なんやショッピも来たことあったんかい！俺はこないだ初めて兄さんに連れられて来たんやけど、」

『チーノ君にショッピ君！いらっしゃい！待ってたんだよぉ！』

お久しぶりです！なんて元気にいってくるチーノ君は今にもないしっぽを振り出しそうなくらい嬉しそうな顔をしている。ショッピ君は少し恥ずかしそうにしながらも、表情からは嬉しさを隠しきれてはいない。

shp「覚えてくれてたんですね、ありがとうございます。」

『お客様の事は大抵覚えてるよぉ、何より鬱くんの後輩くん達だからねぇ！じゃあそろそろ中入ろっかぁ！』

ci「ふふ、そうですね、案内してもらってもいいですか？」

『もちろん！こっちにどうぞぉ！』

私の後ろをちょこちょこ着いてくる2人に笑みが零れる。私に後輩がいたらこんな感じなのかなぁ、鬱くんが2人を可愛がるもの分かるなぁ、！

『今日は何飲むぅ？あんまり無理しなくて平気だからねぇ！』

shp「うーん…俺たちあんまり詳しくないんで、Aさん何飲みたいですか？」

『…！私はねぇ、モエロゼがいいなぁ、どう？大丈夫？』

ci「じゃあそれにしましょう！お願いします！」

『分かった！すみません！こっちにモエロゼお願いします！』

モエ・エ・シャンドンロゼ・アンペリアル、通称モエロゼはピンク色のベリーやフルーツの甘い香りのするシャンパンで、女の子からの人気も高く飲みやすいため、この人気商品でもある。