【d!】君の犬になりたい。 (ページ30)

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荷物を家に一旦持って帰り、夜ご飯を食べる為に外に出た。都心にある彼女の家の外は人でごったがえし、飲食店のネオンや蛍光灯が灯りはじめており、夜なのに昼間のようなあかるさだった。

『今日は何食べようかなぁ、この間紹介してもらったラーメン屋さんに行ってみようかなぁ。』

今日はoffの日なので、マスクをつけてあんまり目立たないようにしている。普段はカロリーを気にしてあんまりラーメンは食べないが、今日くらいいいだろう！いつもより少しだけソワソワしながら、お目当てのラーメン屋さんに入ると聞き慣れた声が聞こえた。

ut「だから、それでシッマがこうしたんやで！」

shp「はぇ〜流石クソ先輩すわぁ、雑魚乙。」

ci「ンはははっ、見たかったすわぁ！その現場！」

鬱くんたちだ！テーブル席に座って注文した料理を待っているのだろう3人は、会話が盛り上がっているのか、とても楽しそう。ふと鬱くんと視線が交わる、途端に彼の顔が驚愕の表情へと変わる。んふふっ面白い顔！

ut「え、うぇ？！Aちゃん！？こんなところで会うなんてなぁご飯食べに来たの？？」

『そうだよぉ！マスクしてるのによく気づいたねぇ！』

ut「俺がAちゃんのこと気づかないわけないやん！ここの席空いてるから座ってもええよ。」

ci「え！Aさんじゃないすか！どうも！」

shp「あぇ、ど、どうもっす。隣良ければきますか？」

『ん！じゃあお言葉に甘えて、相席させてもらうねぇ！』

ショッピ君の隣に腰掛けて、メニューを開く。どうやら彼らもこの席についたばかりのようで注文をとっていなかったようだ。むむむぅラーメンも食べたいし、餃子も捨てがたい…、炒飯も美味しそう！

ci「んふ、Aさん目ぇキラキラしてますよ！可愛ええですねぇ、決まりましたか？」

『ん〜、全部美味しそうで決められないよ、。』

shp「せやったら俺達が分けますよ？どうですかそれで、俺達何回もここのお店来てるんで。」

『え！いいの！？やったぁ！』

ut「ええよええよォ、俺が奢ったるわぁ。Aちゃん、好きに頼み、お前らもはよ決め。」

ci「ひゅ〜、兄さん太っ腹ァ！」

shp「流石ですね大先生！何がいいですか、Aさん。」

『えっとねぇ〜！これと、〜〜〜〜』

定員さんに注文をとって貰って、お冷が運ばれてくる。この料理を待ってる時間すらも惜しい。私のお腹がクゥル、と緩やかに鳴った。