【d!】君の犬になりたい。 (ページ31)

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ut「んふふ、Aちゃんがこんなラーメン屋とか似合わんねぇ、どうしてここにしたん？」

『ん？前に鬱くんがここのラーメンが美味しいってお勧めしてくれたでしょ！気になってたんだぁ！』

ut「俺の話覚えててくれたんやねぇ。Aちゃんと会えるなら今日ここ来て良かったわぁ。」

ci「そうですね！俺もそう思います！」

shp「え？チーノさっき店入る前に”いい加減ラーメン飽きたわぁ”とか言うてたやん。」

ci「それとこれとは別なの！Aさんがいてくれるなら1週間ラーメンでもいいわ！」

仲良さそうに会話する3人に相槌をうちながら、微笑む。

『3人とも仲良しなんだねぇ、ますます楽しみになってきたよ！』

shp「そういえばAさん今日雰囲気いつもとちゃいますよね？お仕事お休みですか？」

『うんそうなの！だから1人でご飯食べようと思って！』

ci「そうなんや！てことはこれから時間あるってことですか？」

ut「それならこれから俺達のお店来おへん？Aちゃんが来てくれたらサービスしちゃおっかなぁ！」

『うーん…でも今日はゆっくりしたいからごめんねぇ？』

shp「そんなぁ……。Aさんが来てくれるなら、俺らも仕事頑張れるのに、。」

ut「まぁ、そんな日もあるわな。また今度来てな？」

チーノ君、鬱くん、ショッピ君はそれぞれ同じお店のホストをしていて先輩後輩の仲。同じアルシードグループの系列店のため、時々グループのイベントの時に顔を合わせるので知り合った。ショッピ君はバイクが好きなので、バイクを買うお金のために、表の仕事もしていてそこの会社の社長さんがコネシマさんなのだ。

定員さんがラーメンを届けてくれる。私は鶏白湯、鬱くんは醤油、ショッピ君が塩で、チーノ君は炒飯。テーブルの真ん中には餃子も置かれている。

『いただきます！』

挨拶もそこそこに、長い髪を手首のゴムで一纏めにして行く。箸を手に取って麺を掬い豪快に吸い込む。鬱くん達は私のその様子に目を丸くしていた。

shp「偉い美味しそうに食べますねぇ、」

ut「あかん、！Aちゃんがお口いっぱいにして麺啜ってるだけなのに、心臓がうるさい、あかん好きぃ…。」

ci「Aさんこれも美味しいですよ！」

そう言ってチーノがレンゲを差し出してくる。その顔はニヤついてて、チーノ君との間接キスで私の照れているところが見たいとでも言った表情。