【d!】君の犬になりたい。 (ページ8)

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家に着いてエーミールさんと別れる。今日は同伴してお店行くしか予定ないからゆっくりでもいいや。買ってきたヨーグルトを食べる。アフターや同伴でご飯に連れて行って貰うことが多いため、なるべく家にいる時は消化に良いものしか食べないようにしているのだ。

『ん、今日はあんまりゴテゴテやらないで行こ。』

今日の同伴の相手は、シンプルなコーデが好きだし彼のことだからご飯食べさせてくれるんだろう。白いカッターシャツにスキニージーンズをはいて。某有名ブランドのベルトをしめて、髪の毛を高いところで1つ結びにする。靴はヒールの低いもの。高いやつはお店の中だけで十分。香水はご飯屋さんではつけてしまうと、マナー違反になってしまうため付けない。高いご飯屋さんでは当たり前。

数多ある高級バックを手に取って考える。今日のコーデがシンプルなのでカバンも主張を少なくしてしまうと地味になってしまう。今日のパンプスは水色だから、それに合わせて水色にしよう。彼の瞳の色、綺麗な澄み渡った海の色。

赤いリップを玄関先の鏡で塗り、形が崩れないよう整える。赤いリップの似合う女の人に憧れて、ここまで来るのはとても長いことかかった気がする。いつもよりヒール低い水色の靴は軽やかに音を鳴らし、爽やかな気配を感じさせてくれる。

『今日も可愛い私のままで、いってきます。』

〜〜駅の改札前について彼の到着を待つ。

『着いたよ！今西口のところで立ってる！』

彼にメールを送った時、私の前に男が2人軽い笑みを浮かべながら近ずいてきた。

「ねぇ、君モデルの人？可愛いね、そのバックも素敵だ。」

「俺達今日ドタキャンされちゃってさ、お姉さんさえ良ければどこかお店はいらない？」

見え透いた嘘をつく目の前の男にため息が出そうになる。下心丸出しで近ずいてきてることを隠そうともしないこいつらでもむげにはできない。職業病だろうなぁ。すると遠くの方に、短く切りそろえられた金髪の彼が見えた。

『あ、コネシマさん！ここです！』

kn「おー！Aか！ここ思ってたより広くて迷ってしまったわ！！」

快活な挨拶の後、小走りで近ずいてくるとっても顔のいい男を見て、彼らはギョッとする。そう、彼、コネシマさんは見た目だけでいくとその筋の人に見える。(893的な？)
さらに彼は仕事上あまり目立っては行けないので、黒いスーツをきて、サングラスをかけており、よりその貫禄が増している。