【d!】君の犬になりたい。 (ページ9)

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kn「……？こいつらAの知り合いけ？」

そう不思議そうな声をあげて彼らをみるコネシマさん。ビクッとした彼らに思わず笑みがこぼれる。ちょっとビビらせすぎちゃったな。そう思って近ずいてきたコネシマの腕をとって、彼の手に指を絡ませてニコッと笑う。

『お兄さん達ごめんねぇ？今から私達デートなんだ！もし私に会いたいなぁって思ってくれたならお店来てみてね！』

そう言って名刺を渡すと、こくこくと頷く彼らの顔は赤い。お、手応えあり。これは来てくれるかもなぁ。チラッとコネシマさんの顔を見るともう片方の手で顔を隠そうとしている。照れてるコネシマさん珍しい！可愛い！

『じゃあ、またね！行こ、コネシマさん？』

なんて言ってグッと私の方に腕を引き寄せて、彼らに見えるようにコネシマさんの頬にキスをする。ちゅっと可愛い音が鳴ると、一瞬目を見開いたコネシマさんの顔はとっても面白いことになってる。そのまま足をとめずに歩きだす。

kn「お、……。はぁ、A。ビックリするやろ、それに俺だけでもあんなナンパ振り払えたやろうが……。」

『だってぇー私がしたかったんだもん！』

ダメ？と首を傾げると、コネシマさんからウッと小さい声が上がる。コネシマさんからかうのハマっちゃいそう。そんなことを思っていると、彼が私の頭を乱暴に撫でる。

『わぁ〜髪の毛ぐちゃぐちゃになっちゃう〜』

kn「ほんまに人の気も知らんで……。
Aだけやで俺にそんなことできんの。」

『ふふっ私だけか。いい響きぃー！』

話をしていると、移動なんてあっという間に終わってしまった。ここやでと指さすコネシマさんに思わず声を上げてしまいそうになる。すっごく大きいデパートの最上階にあるお鮨屋さんに行くんだって。わーいおすしだぁ！

kn「Aが前に海老が好きって言ってたやろ？ここ前に来て美味かったってん。」

『覚えてくれてたんだぁ！ありがとー！』

そう言ってはしゃぐ私を微笑ましそうに見つめるコネシマさん。私はお客様に恵まれてるなぁ。

kn「ほら行くで、今日くらいエスコートさせてや。」

『今日くらいとか言ってるけどいつもやってくれてるでしょ？そういうとこ優しくて尊敬してるよ。』

手を差し伸べてくれた彼の手にそっと自分の手を乗せて、私たちはデパートの中に入る。デパートに入ると丁寧に私達に頭を下げてくれる男の人。

「コネシマ様、こちらから案内させていただきます。」

kn「おう、頼んだで。」