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「……なんでトン氏もここにおんねん」
「おったら都合でも悪いんか？」
愉悦を含んだ物言いにごにょごにょと文句をいいながら座るグルッペン様とそれを見て笑うトントン様。
いや、本当にどうしてここにいるのか私にも謎です。
昼休みにいつもの席に向かえばもう既にトントン様が座っておりお礼を言って教科書を返したのはいいもののそこから立ち上がる気配がなかった。
｢俺もここで食べてええか？｣
『もちろんです』
そんな事を言われてしまったら別の場所に行くことも出来ず諦めていつもの席へと座ってしまった。
「お前らそんなに仲良かったのか」
『いえ、別に仲良いというか』
「そりゃもう教科書貸し借りする仲よ」
『……トントン様』
はぁ！？と大声をあげるグルッペン様に事の顛末を話せば不貞腐れていた顔がだんだんとまるでリスの頬袋のように膨らんでいく。
「別に俺に借りればよかったやんけ」
そうやってそっぽを向きながらマカロンを口に含むグルッペン様はこれまでみたどんな彼よりも子供らしくて。思ってもみなかった彼の反応に何も言葉が出なくて。
「Aさんのことあんま困らせんなよ」
「あでっ」
何か言わなきゃ、でも何をと口をパクパクさせていればトントン様が助け舟をだしてくれた。
頭を軽く叩かれたグルッペン様はまるでおもちゃを取り上げられた幼児のようにトントン様をじろりと睨みつけたあと諦めたかのようにため息を吐いた。
「ここにおってもいいがトントンからするとあまり気分のいいものでは無いと思うぞ」
「……それはどういう」
ガシャンッ
言い終わる前に辺りに大きな音が鳴り響く。トントン様は突然鳴り響いた音に驚き立ち上がってまわりを警戒しているが私とグルッペン様は習慣化しているためか音の出処へと同時に目線をやる。
「さて、今日はどんな揉め方だろうな」
『ワクワクするより止めて欲しいんですが』
「やだ」
「……まさか」
私とグルッペン様が向いている方へ勢いよく振り向いたトントン様は不愉快なものをみる表情に一変する。
目線の先にはお察しの通りリエ・スワン嬢とソフィア・クロフォード様。またなにか言い合いをしているのが見える。
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もとろん(プロフ) - 杏さん» コメントありがとうございます。書き手が欲しい言葉を1から100まで揃えてありがとうございます。待ってくださる方がいるだけで励みになります！これからものんびりと創作活動に付き合っていただけますと幸いです。 (1月16日 0時) (
レス) id: d035e17497 (このIDを非表示/違反報告)
もとろん(プロフ) - ロリコン女さん» 最高と言っていただけて感謝感激です。のんびりではありますが更新していきますので気軽にお待ちいただけると嬉しいです！ (1月16日 0時) (レス) @page28 id: d035e17497 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 初コメ失礼します。つい最近この作品に辿り着いた者なんですが、文章が綺麗で凄く読みやすく、面白くてあっという間に最新話まで読み切ってしまいました。お話が更新される度歓喜で舞い上がっています！ 作者様のペースで更新頑張って下さい。応援しています。 (1月8日 17時) (レス) id: efc02aac0e (このIDを非表示/違反報告)
ロリコン女 - 最高です。もう、好きです。逆ハー大好きなので逆ハーと見た瞬間とっても嬉しかったです。更新頑張ってください！！！ (1月8日 8時) (レス) id: 6f972d6ac3 (このIDを非表示/違反報告)
もとろん(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» 私も大好物なのでとても気持ちがよく分かります。作品の展開的に登場させるのは遅くなってしまいますが全員かくつもりなので気長に待っていただけると幸いです (1月7日 23時) (レス) id: d035e17497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もとろん | 作成日時：2023年9月28日 15時
