✦ 薫る青春は湯ら湯ら ページ13
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「Aチャン！？！？」
「ぁ、鬱さん、さっきぶりですね、ハハ……」
どっどういうことなん！？ とAの部屋の前で出待ちしていた鬱は彼女の肩を揺さぶる。彼女は半ば諦めモードで、乾いた笑みを零した。一周まわって生物共を超越した気分だった。幾度も殺されている影響からか、周りの人間よりも冷静さは一線を画していたAは、落ち着いてと彼を宥める。
「さっきキミ、死んだよな！？ そしたら俺の方にも銃弾飛んで来て、死ぬわ思たらそれが俺を貫く前に視界が歪んで、気づいたらベッドから転げ落ちとったんやけど……！？ スマホ見たら日付変わってるし、何が起こったん！？」
「ああもーっ深呼吸でもして落ち着いて下さい。説明は長くなるので後。私はロボロさんの元に行きます！」
Aの視線がぐるんとまわって、幹部塔の方角を指す。鬱はまたまた混乱する。なんなんだ、なんなんだこの少女は！ 今までに見た事のない、儚さと強さを兼ね備えた天使のような子。一度死んだというのに冷静に事を判断して、その小さな足で幹部塔まで、危険を承知で行くつもりらしい。今飛び込んだって飛んで火に入る夏の虫だ。こんな少女ひとりで拳銃に立ち向かうなんて無謀だ。死んだらどうするんだ。せっかく生き返ったのに、死んでもいいって言うのか？
──────そんなの、させるか。
「Aちゃん待って！！ 俺も行くっ、俺が前出るから！」
初めて自分から女を追いかけた気がした。Aが控えめに振り向いて視線がかち合う。彼女の真っ直ぐな瞳に囚われて、一瞬走り方を忘れた。なんだか足元も呼吸も覚束無い。彼女は直ぐに目を逸らして前を向いてしまったせいで、自分ばっかり君に夢中になってるみたいでどうも居心地が悪い。
あっという間に鬱は彼女を追い越して、その小さな手を取った。Aは一瞬びっくりして彼を見たが、心底嬉しそうに屈託もなく笑うと、幹部塔という妙な引力に引き寄せられるみたいに。
二人は駆け出した。
「────はあっ、はっ……ロボロ？」
息を切らして到着したロボロの部屋の前には、その部屋の張本人が座り込んでいた。茫然と、なにか一点をみつめているような、みつめていないような。今は雑面が無いからわかるが、どうも焦点があっていない。こちらを見ようともしない意味深な様子に、鬱は彼の名前を呼びかけた。
返答はない。
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にのやも(プロフ) - 梓月さん» 流石悪運なだけありますね(><) シナナイデ……ツヨクイキテホシイデス……😢 (5月2日 23時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ｴｪﾝ また何かに巻き込まれようとしている…泣 ﾄﾞｳｼﾃ…ﾄﾞｳｼﾃ……無事に生きてくれぇ〜 (5月2日 19時) (レス) @page35 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» コメント有難う御座います(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”！ 例の美女は私のタイプの塊なので魅力を感じて貰えて冥利に尽きます！︎︎︎︎ 読者様の好みの作品を作ることができて光栄です、是非最後までお付き合い下さい！⋆* (5月2日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - コメント失礼します！主人公ちゃんの特異な体質や、それにメンバーがどう対応していくのか…そしてあの美人ちゃんの性格全てが魅力的すぎて…こういう作品が大好きでずっと探してたんです…！これからも応援してます！ご無理せず更新頑張って下さい！！ (5月1日 19時) (レス) @page33 id: b4227fd166 (このIDを非表示/違反報告)
*ゆきうさぎ*(プロフ) - にのやもさん» にのやも様のモチベになったら読者としては幸せでございます🌷.* 更新は読み返しながらゆるりとお待ちしておりますので、焦らずにのやも様のペースで❀ (4月20日 20時) (レス) id: aa12f1452f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年4月5日 19時
