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「……ハ、馬鹿やな」
コネシマは嘲るように言うのに対して、彼女は笑って答えた。
「でも、こんなことできる大馬鹿者、私しかいないでしょう？」
コネシマは堪えきれず笑ってしまった。身内で雑談するくらいに大きな声で笑ったので周囲の視線を1点にかき集めるが、そんなのお構い無しだ。彼は目に溜まった涙を拭ってから、口角を上げる。
「ええやん、オレそういう行き当たりばったりの計画者好きやで」
「そうですか。良かったですね」
出た。お前の他人事すぎる感想。自分の思想の賛同者ができたようなもんなんやからもっと盛大に喜んでくれてもいいやろ。『良かったです』だけでええのに、なんで最後に『ね』付けたんや。その一音でこっちはわざわざ彼女から振り落とされているというのに。コネシマはそう思う。
「コネシマさんは？」
「ハ？」
「私だけ話すってなんだか」
苦笑して首を傾げた。コネシマは迷って、ちょうどその時に届いたハンバーガーをジッと見つめる他なかった。彼女はポテトを口に運んで嬉しそうに頬を緩めて不思議そうにコネシマを見る。自分から聞いて動揺させたくせに、本当に無責任な人間である。
「オレは、そういうの無いかな」
嘘だ。大嘘だ。コネシマは思想と孤独と聡明さで成り立っている。そんな彼を構成する一部が、ないわけが無い。
でもAは馬鹿で純粋だから、出会ったばかりの彼の裏なんて読めるわけが無いのだ。いや、読めなくていい。下手に追求したらきっとコネシマは気分が悪くなっていた事だろう。
「へえ」
「自分から聞いたクセしてほんま他人に無関心やな、お前」
「エッ、そんな事ないですよ！？ ほら、私毎日人間観察のために
「それはお前が物好きなだけやん。フツーの人間には無関心やろ」
「やっそんなこと……、」
否定しようとして、やめた。レストランの扉が開いて、チリリンと鈴の音が聞こえた。快晴である。暖房が効いた店内と相まって日当たりのいいA達の席は暑いくらいだ。
すこぶる困りきる。コネシマがハンバーガーに歯を立てて、シャク、とレタスの音が聞こえた。Aはドリンクに刺さったストローを回しながら言う。
「そう見えますか……」
「ン？ ひや、ふぉれからみて」
「あ喋らなくていいです」
氷同士が擦れてがらがら音が鳴る。店内は相変わらず、人でいっぱいだ。
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にのやも(プロフ) - 梓月さん» 流石悪運なだけありますね(><) シナナイデ……ツヨクイキテホシイデス……😢 (5月2日 23時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ｴｪﾝ また何かに巻き込まれようとしている…泣 ﾄﾞｳｼﾃ…ﾄﾞｳｼﾃ……無事に生きてくれぇ〜 (5月2日 19時) (レス) @page35 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» コメント有難う御座います(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”！ 例の美女は私のタイプの塊なので魅力を感じて貰えて冥利に尽きます！︎︎︎︎ 読者様の好みの作品を作ることができて光栄です、是非最後までお付き合い下さい！⋆* (5月2日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - コメント失礼します！主人公ちゃんの特異な体質や、それにメンバーがどう対応していくのか…そしてあの美人ちゃんの性格全てが魅力的すぎて…こういう作品が大好きでずっと探してたんです…！これからも応援してます！ご無理せず更新頑張って下さい！！ (5月1日 19時) (レス) @page33 id: b4227fd166 (このIDを非表示/違反報告)
*ゆきうさぎ*(プロフ) - にのやもさん» にのやも様のモチベになったら読者としては幸せでございます🌷.* 更新は読み返しながらゆるりとお待ちしておりますので、焦らずにのやも様のペースで❀ (4月20日 20時) (レス) id: aa12f1452f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年4月5日 19時
