うるせぇ奴に秘密を握られた【kn】 (ページ1)

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「は？父さん今なんて」

父「だから、お前にはこれから我々学園高等部に入学して貰う！」

はぁ！？

「いやいや！我々学園って金持ちの集まりじゃん！なんでこんな平々凡々な私が通わなきゃいかんの！てかどーすんの金は！」

父「お、落ち着けA！」

落ち着いてられるか！と思いながらも父の話しに耳を傾ける。
事の発端は"何でも屋"である父に舞い込んできた依頼らしい。
そのボンボ…大企業の社長さんから何故か父に依頼が来たらしくその内容が息子の友達兼ボディーガードとして誰かを入学させてほしいとのことだった。しかも条件は女。

「で、なんで私なのよ。別に誰でもよくね？」

父「そんなどこの馬の骨かも分からん奴にそんな役させられへんやろ？その点お前やったら秘密を守れる！男に興味がない！やろ？」

はい、ビンタ。
てか親父、どーいうツテかは知らんけどなに約束しちゃったのさ。
まぁ、男手ひとつで育ててくれたのはありがたいから恩返しするつもりで受けるけど…

「…わかったよ。でも！その代わり父さんを助けるアルバイトは止めるからね！」

父「あ、それは継続で」

「おい！」

と、いうわけで私は何故かこの学園に入る羽目に…。
しかも入学初日からその依頼してきた人の息子と登校ってさ、終わっとるでほんま！！

？「あれ、貴方が父の言っていた人？」

「あ、はい初めまして私、田中Aです」

後ろを振り向くとなんとビックリ美形青年。いや、こんな人居るんや。

tn「俺はトントンです。よろしくな。てか同い年やし、敬語は無しでいこーや」

「あ、うん。よろしくねトントン」

良かった。誠実そうな人やわ。第一関門はクリアした。

tn「てか親父が迷惑かけてごめんな。ボディーガードとかいらんて言うたんやけどな。まぁ、正直君みたいな子で助かったわ」

「あぁ、男に興味がなさそうで？」

tn「…ま、せやな。そういうことや」

悪かったな、かっこいいー！すてきー！結婚してー！とかいう女じゃなくて。

「あ、そーいや、私の事はなんて説明するの？どこの娘とか設定しとかなやろ？」

tn「あーそこは大丈夫や。うちの親戚ってことになってる」

「わかった」

トントンと自己紹介をしつつ歩くと学園が見えてきた。相変わらずの馬鹿でかさ。

門を潜ろうと一歩踏み出した時だった。

女子達「きゃぁーーー！！！！コネシマ様ー！！！」

「うぉ、うるせ」

tn「うわぁ、始まった」

何が？と聞くとうるさい場所を指差しながら説明をしてくれた。