うるせぇ奴に秘密を握られた【kn】 (ページ2)

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トントン曰く中学からあるらしいそれはコネシマという男の親衛隊らしい。あまり近寄るなとのことだ。

「なら、スルーしよ」

tn「せやな」

トントンと共にそそくさとその場を離れようとしたのだが。

kn「お、トントーーーン！！」

tn「げっ」

何故か来る金髪青年。先ほど話題に上がったコネシマという男。大声でトントンと話している。うるさ。

kn「ん？」

コネシマさんと目が合う。

kn「このちび誰？トントンの彼女？」

tn「ちゃうわ！俺の友達や」

「はじめまして。田中Aです。」

誰がちびじゃい！！と思いながらも一応社交辞令として挨拶をする。

kn「ふーん？トントンの友達なんかお前。なら、俺とも友達やな！！」

「はい？？」

あまりに唐突な発言にさすがに目を丸くする。なんなら肩を掴まれたし。んだこいつ。うるせぇ。
周りを見ると女子達に囲まれていて、ヒソヒソ話されている。うわ、これめんどいやつやで。私は必死に愛想笑いをする。

「あー、ほら、私みたいなぺーぺーより、周りの女性の方が魅力的かと思いますよ？」

kn「俺うるさい奴きらいやねんもん」

「え、私も大声の方は苦手ですので、失礼します！」

私は一礼をして騒音さんから離れるようにトントンの手を掴みその場から離れた。

ーーー

最悪な１日だった。あの後女友達も出来なかったし…。どれもこれもコネシマってやつのせいだ！！
しかも今からバイトしろって、父さんも人使いが荒いって。今日初登校の放課後なんですけど？

「えーっと場所は…うわ、馬鹿でかい家」

どっかの金持ちの家かよ。と思いながらインターホンを鳴らす。すると開いてますよと声が聞こえた為、門から入った。

執事「お待ちしておりました。何でも屋田中様。部屋のなかで坊っちゃまがお待ちです」

「この度はご利用ありがとうございます。わかりました」

坊っちゃまってことは若い人なのかな？てか広い家なのに執事さん一人なんて、そりゃ掃除も大変なはずや。

「失礼します。何でも屋田中です。本日はよろしくお願い申し上げます」

そう言って顔を上げた私はすぐ後悔した。
目の前にいたのは、朝会った男、コネシマであった。

「…私、帰ります」

kn「おいこら待てや！！話聞かせんかい！！」

やはり逃げられなかった…。