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あの夏祭りから数日。とうとう二学期がはじまった。
そしてまた聞くあの黄色い声達。どうやら女性陣の声帯は休みの期間も衰えていなかったらしい。
囲まれてるコネシマもうんざりした顔をしている。
tn「また今学期もすごいなぁ」
「やな」
コネシマも大変やな、と。そんな話をトントンとしている時だった。
？「Aーー！！！！」
「わ！」
後ろから誰かに抱き締められる。誰！？男子！？え、でもそんなことする人ってあいつしか……。
「…ゾム！？」
zm「へへ、会いに来たぜ！！」
いや、へへ、じゃなくて。なんでここに？
こいつは我が何でも屋田中のアルバイトで、まぁ、幼い頃からの友人だ。
坊っちゃんとかでは無いのに…？あ、私も違うんやったわ。
tn「…あぁ、そういや親父がもう一人ボディーガード雇ったみたいなこと言うてたわ」
zm「それが俺って訳」
「なるほど…？」
とりあえず一旦理解することにした。後で父さんに連絡や。
zm「なーなーA、あの金髪お前の彼氏やろ？ほおっといてええんか？」
「はい？」
ゾムは女子に囲まれるコネシマの方を指差してそう言った。てかなぜ彼氏になっている。
「いや、彼氏やないけど？」
zm「え？でも一緒に居ったやん。夏祭りんとき」
ちょっと暗いところで。と言うゾム。
…あんときか！！コネシマを探しにいった時！
「あのねゾム。私、あの人とは付き合ってない」
zm「えーなんや。そっかぁー残念やなぁ」
ニヤニヤしながら言うなっての！！
てかほんま調子狂うわこいつ居るん…。
ーーー
ゾムは別クラスらしく、転入生として紹介された。うちのクラスでも、イケメンの転入生！とざわついていた。
今日はその話題で持ちきりだったな。
あ、そうや今日もコネシマ宅やったわ。くそぅ…！
zm「Aーー！一緒に帰ろー！」
「ぐっ！！ゾム…人前で抱きつくのはやめよな…」
昔からスキンシップ多めの彼だが、さすがにここでは止めさせよう。視線が痛い。
「今日用事あるねん。また今度な」
zm「えー…コネシマにも断られたし……はっ！もしやお前らデートか？」
「な訳ないでしょ！？」
ゾムはそっかぁ。と、しょげていた。今度は帰ろうな。
てか、コネシマと仲良くなったんやな。確かに同じ雰囲気はあるし…。友達同士が仲が良いのは嬉しい。
そう思いながら買い物を済ませコネシマ宅へ入った。
「こんにちはー、何でも屋田中でーす」
kn「………入りや」
あれ？なんかご機嫌ななめ？？
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作者名：ほたて | 作成日時：2024年1月26日 23時
