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あれから一週間たった。あいつの不機嫌は治っていない。
「コネシマめ…」
tn「ははは…」
コネシマの不機嫌さにはクラスメートも気付いており、なぜか私にコネシマ様を元気付けさせてあげて…と言ってくる。んなもん知らん。
しかも今日は体調悪いから家来んなって！！んだあいつ！！体調悪いときくらい頼れよ！！
zm「なーその、コネシマってやつと付き合ってないんやんな」
「付き合ってない！！」
そう断言するが、ゾムはうーん。と悩んでいるようで。
zm「でも、コネシマはAのこと好きやと思うで？」
「…」
ついにゾムもおかしくなったか。と思うが、トントンも同意見のようで。深く頷いている。
「いや、コネシマだよ？あいつが私を好き？あり得ない！」
zm「いや絶対そうやって！なぁトントン」
tn「俺もそうやと思うで？」
ゾムはともかく、コネシマと付き合いの長いトントンが言うのなら、いやでも、正直私のどこを好きになるのか分からんし、さすがのコネシマでもないやろー…
zm「そんなに疑うんやったら、次合うときこう言うんや。「私、誰とも付き合うてないで」って」
「は？なんでよ」
tn「…今噂になってるんよな。ゾムとAが付き合うてるて」
なんだそりゃ
「てかわざわざコネシマに言う必要ある？」
zm「分かってないなぁ。好きな人にしっかり否定されたら、安心すんねんで？意外と。付き合うてないことを言って喜んだら、それはAが好きってことやん」
「…まぁ別に言うだけ言ってみてもええけど」
ーーー
あぁ、家来んなと言われたのに来てもうたわ…。ま、おかゆ作ってはよ帰ろ。
？「おや、田中様ではありませんか」
名前を呼ばれ振り向くと、コネシマ家で働く執事さんが立っていた。手にはりんごやバナナ等の果物が沢山持っている。
「あ、どうも。」
執事「ふふ、考えることは一緒ですなぁ。さ、どうぞ入ってください」
「あ、いえ私は…家来んなーって言われてますし！」
執事「きっと、坊っちゃまも田中様にお会いしたいと思いますから。」
言われるがままコネシマ邸へと入っていく。執事さんと他愛のない会話をしながらキッチンに着く。
執事「田中様は坊っちゃまのところへ行ってあげてくださいな。お食事は私が」
「はい…」
まぁ、看病も仕事の内だし…。というか、普通に心配…だし？とりあえずノックをして部屋に入った。
「…コネシマ」
寝ているのか、返事はなかった。
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作者名：ほたて | 作成日時：2024年1月26日 23時
