うるせぇ奴に秘密を握られた【kn】 (ページ5)

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はぁ…あんな風に言いやがって！むかつく～！
しかも飯作れ！鮭な！とか言いやがって！くそぅ…。カード渡されたけどほんまにつかってええんか。

とにかく、最寄りのスーパーに…。

ん？あれは。おばあちゃんの荷物を持ってあげてる人って。

おば「あらぁ、今日もありがとうねシャオロンちゃん」

sha「どうも！またイエローマンをご贔屓に！」

あれは…シャオロンくん？イエローマンって確か、何でも屋田中のライバル店の何でもしてくれるところだったはずだけど。
でもなんでシャオロンくんが？

そう思っていると彼と目があった。その瞬間真っ青になる。

おば「シャオロンちゃん？大丈夫？」

sha「え？あぁ！全然！また来るねおばちゃん！」

彼はそう言うと私のところへスタスタ歩いてきた。

sha「君…我々学園の人やんね…。あの、今のことは……見てた？」

「まぁ、そうね」

流石に嘘ついてもバレそうだし、正直に伝える。すると彼はどんよりした表情になった。

sha「頼む、この事は内緒で！！なんでも言うこと聞くから！」

…まぁ、そうよな。

「大丈夫。誰にも言わないし、なんなら私も同じやしね」

sha「ほんま！？ありがとう！！」

シャオロンくんはめちゃくちゃ笑顔で喜んでいた。

ーーー

スーパーにシャオロン(さっき呼び捨てOKになった)と入る。買い出しに付き合ってくれるらしい。

sha「ところで、Aも同じって言うてたけど、お嬢様やないってこと？」

「うん。私何でも屋田中の社員の娘やからね。我々学園にはトントンのお世話役として雇われてるんよ」

鮭をかごに入れながら話す。シャオロンは、あー、あそこの…。と言っていたし、やっぱ知ってんねんな。

「シャオロンこそ、イエローマンにいるの？」

sha「俺もね、イエローマンの社員の息子やったんやけど、母ちゃんが再婚して金持ちの家に住むことになったんやけどさ。居心地というか、合わなくてさ、色々」

「…うん」

まぁ、気持ちは分かる。我々学園数日行っただけでも疲れるもんな。

sha「イエローマンでバイトしてた頃は楽しかったし！さっきのおばあちゃんもさ、常連やから楽しくて！やからまだやってるんよ」

「ええことやん。続けられるってすごいことやで」

sha「…！お、おう」

シャオロンにもそんなことがあったんやなぁ。なんか親近感。

「当たり前だけど、私の事も秘密ね？」

sha「おう！二人だけの秘密な？」

二人だけって、まぁシャオロンが楽しそうやしええか。また今度で。