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シャオロンと別れてコネシマ宅へ。鍵を開けて扉から入る。
「こんにちは。何でも屋田中です」
kn「お！来たかA！」
コネシマは、はよこい！と奥へ消える。まるで友達が来たときみたいに嬉しそうやな。
kn「で、鮭あるんか？」
「ありますよーもちろん」
雇い主の希望に沿うことがモットーだからね。ウチは。
私はさっそくご飯作りに取り掛かった。コネシマは近くで見ているらしい。ご飯を炊いて味噌汁を作り、最後に鮭を取り出す。
kn「お前、手際いいのな」
「仕事ですからね」
kn「…なんかええなぁ」
「は？何がよ」
kn「いや、新婚みたいやなって」
何言ってんのこの人。勉強で疲れたのか？
「何言ってんの。ほら、ご飯運ぶの手伝う！」
kn「えー」
ぶつぶつ言いながらもコネシマは立ち上がって運ぶのを手伝ってくれた。私は、
少し照れてしまった顔をもとに戻していた。
ーーー
この学園で頑張って1ヶ月が経った。私にも女友達ができるくらいにはなんとかやっている。
しかし問題があった。そう、それは
「中間試験って何であるの……」
tn「ほら、がんばれA。俺も勉強教えたるから」
お昼休み、ガーデンでトントンに泣きついた。やはり持つべきものは友達である。
人並みには勉強出来たと思っていたが、この学園の問題はめちゃくちゃに難しい。赤点取ったら退学になるらしいし、これはまずい。
sha「お、A！とトントン！何してんのー？」
「シャオロンお疲れ様」
tn「シャオロンか。せや、Aに社交学教えてやってや。お前得意やったやろ」
社交学。それはこの学園ならではの教科であり、まじで無理もんである。言葉遣い、ダンス、テーブルマナーを叩き込まれる授業で、特にダンスはヤバい。
sha「もちろんええよ」
やはり持つべきものは友達だぁ。
「シャオロンありがとう」
tn「よし、ほんなら今度の土曜日にでも家で勉強会にしよう。部屋なら空いとるから泊まってもええで」
「ほんま？ならそーしよ」
sha「Aがそーするなら俺も泊まるわ」
お、なんか友達同士のお泊まり会って感じでええな。楽しみになってきたわ。
kn「お！トントンにシャオロンや！何してん！」
げっ！このうるさい声は…。
tn「おお、コネシマ。今勉強会やろうって話しててん」
kn「…それってこいつも居るんか？」
コネシマは私の頭をわしゃわしゃと撫でてくる。おいヘアセット崩れるから止めんか。
tn「来るけど？」
kn「なら俺も行くで！」
おわた。
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作者名：ほたて | 作成日時：2024年1月26日 23時
