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あーあ、明日から夏休みだってのに、なんでコネシマの夕食作りに行かなあかんねん！！
私はスーパーに寄って卵をかごに入れる。
てかあいつ心に決めた人おんねやったらその人にやってもらえよ！！
「…あれ、シャオロン？」
sha「…お！Aか、今日も買い出しか？えらいなぁ」
そう言われてシャオロンに頭を撫でられる。子供扱いか…？
「シャオロンは今バイト中？」
sha「そ！おつかい頼まれ中」
シャオロンはにかっと、太陽みたいに笑う。いや、偉すぎよなぁ彼は。
私はコネシマ(雇い主)への愚痴でいっぱいだったけど。
シャオロンと二人並んでスーパーを出る。残念ながら行き先は反対らしい。
「じゃあ、また学校でね」
sha「…あのさ！Aが良かったら…夏休み俺んち遊び来ん？」
「…え？」
シャオロンの家に？遊びに？
sha「や、その、夏祭りあるやん、俺んちから花火良く見えるからどうかなって…」
彼は真面目な顔で私に伝える。答えれないでいると、考えといて！と走り去ってしまった。
これって……
ついに私も普通に高校生活できるってことでは！？
楽しみができたことが嬉しくて、るんるんでコネシマ宅へ向かった。
ーーー
「こんにちはー何でも屋田中でーす」
kn「おう、はよ入り」
相変わらず主人が出迎えてくれるとは。まぁ、ええけど。
私はてきぱきと調理を始める。
kn「手伝うで」
「は？何急に」
彼は私の隣に立ってなにすればええ？と聞いてくる。いや急にどうした。
「いやあなたは雇い主なんやから、座っててよ」
kn「俺がやりたいねん。ええやろ？」
ええやろって…。…まぁ頼むか。と彼に鶏肉を炒めるように伝えた。
……
「まってまって！油引いて！？」
kn「あ？油？」
こやつ、、料理したことなかったわ！！
なら、何ができるかな……あ、せや。卵解いててもらおう。
「あー！！殻！入ってるから！」
kn「す、すまん…」
その後もあーだこーだ言いながら作っていき、、何とか完成した…。
つ、疲れた。
コネシマにオムライスを差し出すと、彼はしゅんとしていた。彼なりに迷惑かけてしまった、とか思ってんのかな。
「ほら、食べなよ。冷めるで」
kn「お、おう」
いただきます。と食べ始める。…うんまぁ、美味しいとは言いがたいが。
ちらっと彼を見ても、表情は曇るばかり。なんか、調子くるうなぁ。
「元気だしなよ？初めてなんやからそんな気にすんなって」
kn「やって迷惑かけた。」
彼は珍しく悔しそうな顔をした
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作者名：ほたて | 作成日時：2024年1月26日 23時
